期間工ってしんどいですか?「シンプルに割り切る」が必要な理由。

期間工って、なんとなく「しんどそうだなぁ」
というイメージがあると思います。

ひと昔前は、期間限定とはいえ、「一部屋に3人くらい」
で共同生活していたようです。

一部屋の広さがどのくらいだったのか、、、。

たとえば6畳一間で3人なら、一人2畳ずつですから、

畳の縁を境界線に見立てて、

「ここからここはオレのエリアだから入るなよ!!」

とかやっていたのでしょうか(笑)

今では信じられませんが、、、。

常識って変わるものですね。

なんにせよ、期間工をやったことがないと、
まったく想像できないの不安ですよね。

まして、工場勤務をまったくやったことがなければ、
いっそう想像が付かないと思います。

でも、大丈夫です。なんとかなります。

人が生活することに、そんなに違いはありません。

まだ体験していないのに今まで生きてきた記憶を元に、
色々と想像を巡らせて不安になっているだけだからです。

そしてそれは、今をなんとかしようと真剣に考えているからです。

大変かもしれないけど、あなたは大丈夫です。

逆に、、、あなたは、きっと覚悟が持てるはずです。

私の場合は、経済的にかなり追い詰められていたので、
仕事がしんどそうだとか、共同部屋が嫌だとか言える状態
ではありませんでした。

それに、低い時給しか提示できない前職に
こだわる意味がなかったので転職しました。

期間工はたしかに正直、色々としんどいです(笑)

とはいえ、

しんどいポイントは人によって違いますし、
今までどんな経験をしてきたかによって、
「しんどさの評価」は変わると思います。

たとえば、明確な理由がある人、今までも肉体を使う
趣味や仕事をやってきた人は、なんとか適応するでしょうし、

なんとなく他のバイトより給料が良いなとか、
カッコイイ感じのホワイトカラーの仕事?から転職した人は、
恐らく1週間耐えることができるかどうかなという感じです。

派遣会社に面接に行っても同じことを言われます。

「3日で逃げ出したくなると思いますが、大丈夫ですか?」

と聞かれました。

でなければ、「皆勤手当て」なんて不思議な手当は
つきませんよね(笑)

ちょっと脅しのようになってしまいましたが、
いくつかに分けて説明します。

それぞれ参考になればと思います。

仕事内容

おそらくほとんどの人が配属される工程は、
組立工程でのライン作業なので、一切の無駄なことができません。

動き、部品を取り付ける手順はすべて決まっています。
(マニュアルに詳細に記されています)

この手順を自分流に変えてしまうと、数秒間遅れてしまい、
ラインスピードに間に合わなくなります。

逆にいうと、一つ手順を変えるだけで、
劇的に間に合うようになります。

「順番を変えるだけで、ここまで違うのか!」
ということを体験できます。

ただ手足を速く動かせばよい
というわけではありませんでした。

指導してくれる社員の人が、
ちゃんとフィードバックしてくれます。

守らないと、ずーっとしんどいままです。

そして、慣れればそこまでしんどくなくなります。

この製造ラインのシステムそのものは、
ほんとうに素晴らしいと思います。

やることすべてが入口(仕掛り)から出口(完成品)まで
「全体のつながり」を持って設計されているからです。

すべて動き、手順が決まっているということは、
変なアドリブを入れて周囲を惑わせたり、
変な理由をつけて仕事を先延ばしする人が
存在できないということです。

この全体調和の流れは、外から眺める分には、
美しさすら感じます。

しかし、そのあまりの効率の良さゆえに、
中に入って自分が作業をするとなると、
やはりしんどいです。

人間関係

作業時間になれば、基本的に1人で作業に集中して
延々と同じ動きを繰り返すので、他人をあまり気にすることは
ありませんでした。

逆に、

人間って身体がしんどくなると、
気持ちもふさぎがちになりますよね?

なので、もちろん体力の回復を
最優先事項にしてほしいのですが、

気持ちは、他人との関わりでも増えたり、
減ったりすると思います。

そこで、気が合う人がいるのは本当に助かりました。

私は、たまたま仲良くなった社員の人がいて、
帰宅時に通勤バスの出発時間を逃したときに、
車で家まで送っていってもらったり、
一緒に食事に行ったりしました。

ほんの少し笑顔になれる人が数人いるだけで、
各段に長く勤めやすくなると思います。

彼らがいなかったら、私はどうなっていたか
わかりません。

住む場所

期間工は基本的に集合寮ですが、メーカーによっては
ワンルームのアパートに住むことができます。

どうしても、確実にワンルームがいいなら、
派遣社員として入社して、家賃を少額(月2万円ほど)
支払うという選択肢もあります。

派遣社員は満了金がないから期間工に年収で劣る
と思うかもしれませんが、派遣社員は期間工より
時給が多く設定されています。

年収ベースでは、どちらも平均年収400万円ほどです。

(時給ベースでは派遣社員の方が多いということは、
短期で働く場合は派遣社員として働いた方が、早く回収できます。)

共同生活が気にならない人は集合寮でもよいと思います。
もちろん、家賃、水光熱費は無料(会社負担)です。

私の場合は、日産九州に行きました。

冒頭の理由があったので、共同生活もやむを得ないと
覚悟して行ったら、たまたまワンルームに住まわせてくれました。

これも結果的に、ワンルームでよかったですね。

「完全にひとりの時間」が必要な人は、

ワンルームが用意してあるメーカーの期間工にするか、
派遣社員として家賃補助を受けながら少額の家賃を払う方が
長続きすると思います。

家賃を払うなんて損、ではないんです。

ゆっくり休むために必要経費なんです。

仕事で疲れて帰ってきて、家でもストレスを感じるなんて、
そんなハンデを背負う必要はありませんね。

ちなみに、私は、疲労回復や肉体修繕のためにサプリメント
やテーピングも買いました。

「あなたの目的を果たすため」の、必要経費です。

節約と思ってやったことによって、
目的が果たせなかったら本末転倒ですからね。

慣れないこと

はじめてのことはなんでも大変です。

脳が緊張して、心身が硬くなってしまうので、
ストレッチと深呼吸は、日々の習慣にするのがよいです。

私がいた日産九州では、入社してから約2週間の基礎研修があり、
安全に関する講義や工場内でのルールの説明、インパクトドライバーと
ボルトの扱いを訓練しました。

インパクトドライバーやボルトなんて経験者以外、
使い慣れている人なんていないと思うので、

はじめはボルトも上手く手につかないし、
インパクトドライバーにボルトをセットすることすら
まともにできないかもしれません。

配属先は基本的には、組立工程に配属される人が多いです。

あまりに適正がない人は、塗装工程に変更されて、
それでもダメな人が1人だけいて、研修中に辞めていきました。

そして約2週間、インパクトドライバーをウインウインいわせて練習したのち、
配属された先で、インパクトドライバーを使わない人もいました(笑)

それに私の配属工程の場合は、インパクトもボルトも
少し大きめだったので最初はおっかなびっくりでやっていました。

けど、基礎研修で「気持ちの準備」ができたのでよかったと思います。

ただ、ライン作業の時間制限のプレッシャーはあります。
もちろん最初は間に合いません。

約1か月ほどは、社員の人がフォローしながらやります。

そこから約2か月目で続く人と、辞める人に分かれました。

そこから独り立ちしても、完璧じゃないので、
作業が遅れたらフォローしてもらいながら、
なかなか不安が消えなくて。

上手くやれる自信がつくまで、
明日もキレられるのかと思うと憂鬱な日曜日の夜(笑)

すぐにできるわけないのに文句言われることは嫌でしたが、
社員の人にとっては、ミスをされると自分の管理責任を問われるのが
嫌なわけです。

なので、文句を言うのも彼らの仕事ということで、
私自身は納得しました。

だからこそブレないために、「絶対的な理由」
があって続きました。

逆に慣れてくると、

気持ちにも頭にも余裕が出てきて、ふと別のことを考えてしまって
オーダーを見逃すので、集中力を維持するのが難しかったですね。

工場までの通勤は、最寄り駅から専用バスでの通勤だったのですが、
初期のころはバスの中全体がぐったりとして席で寝ている人も多かったのです。

私の寝落ちしてしまい、駅に着いてからバスの運転手に
起こされたりしていました。

数か月もすると見慣れた人からは
余裕を感じられるようになりました。

ええ、慣れるんです。

ちょっと無理っぽいですか?

若干脅しのようになりましたが、日産九州の選考会でも、

「本当に大変ですから、持病を隠している人は止めた方がいいですよ~」

とか

「辞退するなら今のうちですよ~」

とか、人事部長?が繰り返し、繰り返し言われていました。

そのくらい決して楽ではないので、誰でもできる、
アホでもできるなんて気で行かない方がよいです。

でも、今まで何万人の先輩たちがやってきたことですから、
まったく無理かと言われると、そんなことでもないんですよね。

めちゃくちゃ効率のいいシステムの中で長時間作業するので、
大変だということだけ覚えておけば大丈夫です。

それと余談ですが、もし体力的に負担が少ない仕事で、
完成車メーカー並みの年収の求人があるなら働いてみたいと思いませんか?

実は、最強は「トヨタ」だと思っていたのですが、
同じ愛知県に「年収500万円を超える求人」がありました。

もしあなたが働く場所は愛知県でもかまわないというなら、
トヨタ系列の自動車部品会社「デンソー」という選択肢もあります。

こちらも期間工(契約社員)ということで、
きつい組立やトリムのような作業をすることなく、
年収500万円を目指せるようです。

借金完済が早まり、次の活動のための資金作りまでできそうです。

まとめ

・ライン作業は、効率のよさゆえに、しんどいです。

・人間関係は、関わる人を選べるのでよいです。

・住む場所は、他人の生活音が気にならないなら集合寮。
気になるなら、派遣社員として家賃を少額払って完全個人のスペースを確保する

・慣れないことは、はじめはなんでも大変です。
しかし、慣れたら逆に集中力を維持するのが大変です。
どっちにしろ大変です(笑)

・完成車メーカーはちょっと、、、という人は、
トヨタ系列の自動車部品工場「デンソー」で年収500万円
という選択肢もあります。

それでは、またお会いしましょう!!

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