期間工について知りたいと思ってネットで検索すると、だいたい「期間工はきつすぎ」という意見があって不安になると思います。
というか、私は不安になりました(笑)
ただ、「どうキツイのか?」がなかなか想像できませんよね?
なので、仕事から帰宅して、食事をしながら、いろんな人のブログや派遣会社のサイトをウロウロする日々が続いていました。
それで、派遣会社に面接を申し込もうとするんですが、「でもな~、、、」と不安感に負けて直前で躊躇して、いろいろとやらない理由が浮かんできてしまいました。
結局、面接を申し込まずに、画面を閉じるということを何度もやっていました。
仕事中も、あーでもない、こーでもないと、考えていました。
期間にして、約半年たっていました。
半年という時間がたち、不安だとか言っていられない状況になってしまったので、その勢いで期間工に転職しました。
そして、勢いに乗って行ったはいいものの、一年で期間工はキツイなーと感じて、身体に負担の少ない部品工場3社で働きました。
しかし、だからこそ期間工のメリットに気づいて、また戻ってきてしまいました。
この記事では、期間工がキツイといわれる5つのことと、私が期間工に戻った理由をご紹介します。
この記事を読むと、たしかに期間工はキツそうだけど、ちょっと転職してみようか、となるかもしれません。
キツイのは知らされていても、期間工に応募しようとしていますよね?
そして、私のように期間工に出戻りをする人もいます。
結論としては、まずは2か月がんばってください、ということです。
キツさを上回るメリットがあれば、あなたもどうせやっちゃうから大丈夫だと思います。
■あなたがなんのために期間工に転職するのかわかっているなら大丈夫です
キツく感じることは、これからご紹介する5つになると思うのですが、
あなたが、自分の目的がわかっているのなら多少キツく感じても大丈夫だと思います。
■目的があなたを踏みとどまらせてくれるからです
・借金完済したい(リボ払い地獄を脱出する)←私はコレでした。
・学費を稼ぎたい(奨学金の返済が苦しい)
・起業資金を作りたい
・正社員になりたい
等、なんでもいいのですが。
繰り返しになりますが、どうせあなたは、キツさを上回るメリットがあればやっちゃうでしょうから大丈夫だと思います。
逆に目的が無いなら、そんなにがんばる理由もないですもんね。
その結果、「3日でやめる」「2週間でやめたった~」みたいな話になります。
やめた理由と作業のキツさは、関係がない場合もあるということですね。
■5つのキツイことについて解説してみる
・ライン作業について
入社初期は、認知的にも身体的にも慣れないので負荷が大きくかかります。
昼休憩の食堂で食べながら寝てしまったり、帰宅してからの夕食で、眠気に負けてご飯に頭を突っ込んでしまったこともありました。
でも、2ヶ月半もすればだいぶ様になってきたかなと言う感じになりました。
作業の動きも洗練されて負荷が減り、起きていられる時間が増えてきました。
5~6ヶ月ほどで作業は考えなくてもできるようになり、また一日の予測ができるようになります。
ペース配分もわかってくるので、省エネ体質になっていきます。
もちろん省エネ体質になったといえど、8~10時間やるわけなので、お腹が減るくらいはカロリーを消費します。
この2か月間は、「続く人と続かない人」の分かれ道でもあります。ここを乗り切った人は、その後一年以上は続く傾向にあるように思います。
やはり、最初に体験する「寝起き直後の疲労感」のインパクトは大きいかもしれません。
仕事が終わってすぐにはそんなに負荷を感じなかったとしても、想像以上に身体は疲れている感じです。
次の日の寝起きは「全身に鉛を着ているような感じ」になり、これがずっと続くのか?と思うと絶望的な気分になります。
ただ、断言しますが、慣れます。ずっとは続きません。
健康管理(食事と睡眠)を重視するようになりますし、この絶望的な状況はずっとは続きませんので、なんとか2か月を乗り越えてください。
身体を出来るまでキツイですが、大丈夫です。
ただ、慣れたとはいえ長期休暇明けの始業は、
やはり身体が起きるまで時間がかかります。
使われない機能は退化しますから、身体がもとに戻るまでは少ししんどさを感じます。
ただ、一度キツさの度合いは経験していますから、気分的にそこまで深刻にはならないです。
それでも、毎日2時間残業が続くと、回復が間に合わず、「今日はキツイな~」と感じることもあります。
まあ、それは社員の人も同じですね。
作業の難易度についてですが、工場の生産ラインは、安定した品質を保つためにおおよそ一定の教育を受けた人なら誰でもできるようになっているため特に問題ありません。
ラインスピードは、慣れるまでめちゃ速く感じますが、慣れれば大丈夫。というか、いちいち考えていては時間がかかりますし、長時間、安定して繰り返すことが難しくなります。
逆に慣れてしまえば、今度は、余裕ができしまって集中力を保つのが、しんどく感じます。
ふと、時計が視界に入ってしまったときには、
「なあああ、まだ数分しかたってねぇー」
なんて思うこともあります。
まあ、そんなときなは、「無心」でやるだけですが。
他には、書店に行って睡眠に関する本を読めば書いてあることですが、「寝れば上手くなる」というものがあります。
これについては、あなたも経験済みだと思うので体感としてあると思います。
すぐに上手くなることはありませんが、必ず、必ず上手くなりますので大丈夫です。
・人間関係について
期間工(派遣社員含め)の仕事は、きちんと出勤して生産業務をやれば、あとは特に何も言われません。
生産が始まったら1人でもくもくとやるだけです。
途中の休憩も10分しかないため、水分補給してトイレに行ってたら、すぐに次のラウンド(稼働時間)が始まってしまいます。
昼休みも、食事をしたら仮眠をとるので、あまり人と話す機会はありません。
関わるとしたら、社員の人に困りごとを相談するか、上司の人から書類の記入を求められるとか、そのくらいです。
期間工や派遣社員は、生産が終わったらさっさと帰ります。
雇用契約外の仕事はさせることができないので、残っていても邪魔なだけだからです。
なので、今の職場で「他人と関わるのはちょっと疲れたなぁ」という人は、その関係性から離れて冷静になるのによいと思います。
工場全体が、「一台の車を完成させる」というわかりやすい、たったひとつの目的で動いているので、目的不明な議論をすることがなくストレスがありません。
・教育係について
教え方の上手下手はあると思います。
まだ教えることに慣れていない社員もいます。
教え下手な人は、本人も上手く言語化できず、こちらとしてもなぜキレられているのかわからないということがあります。
これは、なかなかしんどいですね。
なるべく早く1人立ちできるように気合いで覚えてあまり関わらない状況をつくるのができればよいですが、もしダメなら班長(工長、職長等、会社により呼び名がある)に相談します。
それでも嫌なら契約更新しないという手もあります。ただ、なるべく期間満了までやって穏便にすませたほうが、後の展開がスムーズにいきます。
期間満了なら、契約どおりはやったと明確に主張ができますので、気がねなく辞めることができ、しっかり引継ぎ時間をとったということでむしろ感謝されます。
次の職場に行くときの面接でも「契約満了で退職しました」と言えば、特に説明を求めるられることはありません。
・2交代勤務について
時間をズラすだけだから、慣れの問題だと思います。
2交代勤務の不安要素は、睡眠ですね。
時間どおりに眠れるかな?
寝れない場合は、どうなるのかな?
という感じになると思います。
私はロングスリーパー(10時間以上寝たい)ですが、休日はよく寝るなり、昼休憩で仮眠を取るなりして、なんとか出来ていますね。
眠くなっては困るから、眠くならないコツが知りたいと思いますが、そんなものはないと思います。
結局、よく寝る以外に解決策はないと思うんですよね。
それでも、たまに昼休憩後などは、急に眠気に襲われることがあります。
たまに、半分寝ながら作業しています(笑)
ラインは流れ続けますから止まれませんしね。
そのまま寝落ちできたらどんなにいいかと思います。
また、機会トラブルで、ライン作業が止まったりしたら眠くなるときがありますけど、通常は、興奮状態なのでほとんど眠くなる余裕がありません。
まあ、家に帰ってご飯を食べるとさすがに気がゆるんで意識を失いますね(笑)
なので、2交代攻略は、寝る時間の量の確保と時間帯の把握ということになります。
もちろん、睡眠薬は使いません。
・集合寮について
私の1度目の期間工は日産九州でした。
そのころは借金の返済に追われていてどうにもならなかったので集合寮に住むことを覚悟して行きました。
そしたら、行った直後に、集合寮が空いておらず民間アパート(レオパレス)に変更になりました。
もちろん家賃、光熱費は会社負担(無料)でという条件は変わりませんでした。
寮だと、食事やお風呂の時間が決まっているでしょうし、洗濯機も、自分のタイミングで使うことできないとのことですからね。
それに、物理的に距離が近いほど、他人の生活音が気になります。
まあ、それはお互い様ですが。
やっぱり心身を休めるために、完全に1人きりになれる時間が必要だと感じました。
その経験から個室より個人「宅」がいいと思いました。
なので、期間工歴2度目は、某トラック会社へ直接雇用の期間工(期間従業員)ではなく、派遣社員として民間のアパートで職場から徒歩10分以内のところを選びました。
もちろん、条件付きではあるが「寮費無料」の案件です。ただし、光熱費は実費です。
以上、だいたいこの5つがキツイといわれる要素でした。
■それでも私が期間工に戻った理由
期間工がキツイといわれる理由5つについてご紹介しました。
今回ご紹介した5つのキツイことがあるにもかかわらず、なぜ私は期間工をやろうと思ったのか?
私が期間工に転職しようと思った理由は、以下の2点です。
・前途したとおり、毎月の借金の支払いに追われていて、とにかくお金をなんとかしないといけなかった
・毎日、職場で顔を合わせる人たちが嫌だった
というのが理由です。
そう、お金と人間関係です。
え、もしかしてあなたも?
なので、「求められていること」と「自分の目的に適うこと」がマッチしているところに行く必要があり、仕事がキツいからどうかは、二の次でした。
ほかには、もともと派遣社員だったので、特に失うものがなかったからということもありました。
ちなみに私の場合は、どのくらいキツイのか想像できず気持ちがフワフワしていたので、youtube で「陸上自衛隊のレンジャー訓練」の動画を見ていました。
「さすがにこれよりキツイってことはないだろう」と最悪を想定して、自分を落ち着かせていました。
死ぬことを考えたら、全然大したことではないように感じられました。
で、期間工にある程度満足して辞めることになりました。
その後、ガラス工場→半導体製造装置の部品工場→自動車部品工場、と3社の工場を経験しました。
が、やはり自動車完成車工場に戻ってきてしまいました。
その理由は以下の2点です。
・給料が安いと、貯金の減り具合が気になって不安になる
・質問するとキレるやつと顔を合わせるのがしんどい
以上、2点です。
・お金が無いのはツライ
時給が低いと、お金が減ることが気になって余計なエネルギーを使います。
借金を抱えていたときもそうですが、心配ごとが頭の中を支配するとエネルギーを消費し続けてしまいます。
そして、余裕が無くなり、今ある状況を冷静に観察することができず、自分は被害者になってしまいます。
被害者意識が続くと、鬱っぽくなってしまいます。
もちろん、なりたくありませんから、貯金できることは私にとっては大事なことです。
それに、低時給で毎日2時間残業なので、それなりに体力的にもキツイ役割だったということもあります。
「あれ、こんなにキツイなら(お金のことも含めて)期間工の方がよくないか?」と思いはじめたのでした。
また、私は腰痛持ちはので、整体に通うなどのボディメンテナンスがルーティンになっています。
貯金が少ないと、メンテナンスに行こうかどうか、その金額を払い続けることができるか、考え続けることもストレスになります。
せっかくメンテナンスをしてもらったのに、いやいやお金を払うのも気持ち悪いものです。
ということで、私にとってはお金が無いことの方がツラかったです。
気持ちよく払いたいですしね。
やっぱり貯金できることは、短期的ですが、安心感を得られます。
・質問すると怒るやつと一緒にいるのがしんどい
やっていることが理屈に合わないと思って質問したら、相手は責められたと思ったのか、キレて会話にならなかったりしました。
そんなやつとまた明日顔を合わせるのかと考えるだけで、眠れなくなったりするのが嫌で、なんとか辞めるタイミングを計っていました。
貯金が減ると自分も余裕がなくなっていくので、余裕が無くなったもの同士では、いい影響は望めないと思いました。
なので、私は「そっと離れる」ことにしました。
また、完成車工場であれば「一台の自動車を完成させる」という、たった一つの目標が共有されていますから、「流れが見えやすい」ので変な話になることはないです。
■まとめ
・目的があれば、きつくてもやってしまう
・まずは「2か月」を突破する
・まずは貯金を増やして安心する
それでは、またお会いしましょう!!